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電磁波について⑥
こんにちは、工務の庵原です。
今回の電磁波の話では、問い合わせが多い携帯の基地局からの電波です。
携帯の基地局が家の近くにあって心配で、対策をしたいのですがどうすれば良いですか?
という問い合わせについてです。
実は携帯電波の電波を防ぐ方法は簡単です。
アルミホイルで携帯電話を包むと電波が入らなくなります。
それと同じで、家を丸ごと全部アルミホイルで覆ってしまえば電波は来ません。
床、壁、天井にアルミ箔をはって、カーテンも金属繊維のカーテンを使えば家の中に電波が入らないように出来るのです。
しかし、これは本当の対策といえるのでしょうか?
実は、この方法には落とし穴があります。
外から電波が入らない代わりに、中で発生する電波は、外に出て行かなくなります。
家の中で家族が携帯電話を持っていたり、無線LANや子機があったり、照明も高周波を出していると言われています。
そうした電波が内部で反射する事になります。
東北大学の本堂先生の研究では電波は反射すると強度を増す、という研究結果が出ており
反射する事でホットスポットも生まれ、却って被爆のリスクを高める可能性があります。
つまりこれは本当はしてはいけない対策なのです。
実は、携帯電話の基地局の電波は、指向性の問題はありますが、よほどの至近距離でないかぎり
一定の距離があればそれほど強く気にする必要はないと考えられます。
むしろ身体に密着させるほどの至近距離で使う「携帯電話そのもの」の方が、リスクが高いと考えられます。
WHOは、携帯電話の長時間電話で発がんの可能性があると発表しました。
また、灯きゅ女子医大の研究では、1日平均20分以上の通話する人は、1年で聴神経腫瘍のリスクが2.74倍
になると発表されてます。
それでは携帯電話はどのように対策を施すべきでしょうか。
携帯電話は、電波を使って通話する機会ですから、その電波を先述のようにアルミホイル等で電波をカット、シールドしてしまうと使い物になりません。
したがってあくまでも「使い方」を工夫するしかありません。
そこで有効なのが、イヤホンの活用です。
携帯電話は5cm離せば電波の強さは1/4に、90cm離せば1/50になります。
イヤホンを使いその距離を最大限取れば、1/100程度まで軽減出来るのです。
特に子供の場合は成人に比べて、脳や目への影響が5~10倍あることが分かってます。
出来る限り、お子様には携帯電話で通話させない、ということも重要です。