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ひと手間で冬を暖かくする方法

今回少し長いので答えだけ先にお伝えしますと、

「網戸を外す」です。

高断熱高気密住宅を建てるだけでなく、

暮らし方でも快適さは作れます。

理由は最後まで読んでみてくださいー。

 

 

さて、めっきり寒くなってきましたね。

寒くなると晴れた日の太陽の暖かさが嬉しいですが、

愛知県は日射量の良い地域だって知っていましたか?

 

 

気象庁のデータによると愛知県の年間平均日照時間は2330h。

全国でも上位5位に常連の、良い日射条件の地域です。ありがたい!!

 

 

さらに大府市の2020年の年間日照時間は2276.8hで

12月から2月までの月間平均日照時間は169.9hでしたので

1日あたりの平均日照時間は約5.7hになります。

 

 

ちなみに秋田県秋田市の同条件では年間日照時間は1535.7h

冬の1日平均日照時間は約2.1hなので、倍以上の差があるんです。。

 

 

なので愛知県は冬に日射が多くて嬉しいんですが、

家がどのくらい暖かくなるのか深堀りしてみます。

 

 

冬の南面の掃出し窓(APW330日射取得型ペアガラス16520サイズ)からの日射取得熱を計算してみます。

日射取得型の場合、日射取得率は0.62ですので、62%を透過して38%の日射をはじきます。

 

 

冬の南面に当たる太陽光のエネルギー量は平均351W/㎡として、

熱量351W/㎡ × 16520サイズの窓は約3.0㎡ × 日射取得率0.62

=掃出し窓1枚からの日射で1時間当たり653wh分、暖かくなる。

ということになります。

 

 

653W×日照時間5.7時間で=3722wh

=冬の愛知県で、1日に掃出し窓1か所から入る熱は3722Wh

※消費電力1000Wの電気ストーブを3.7時間ONにしたのと同じ熱量。

 

 

このサイズの窓が4枚ついていれば、取得できる熱量は4倍ですので

つきつめていくと冬の暖房に必要な熱量の大部分を、太陽から得ることも可能になってきて

無暖房でも暖かい暮らしも実現出来たりするわけです!

(もちろん窓から逃げる熱もありますので、差し引きの計算も必要ですが)

 

 

計算は読み飛ばしてもらってもいいんですが、

「冬の太陽光を取り入れると、すごく暖かい」

ということは分かっていただけたと思います。

 

 

でもたった一つの事をやらないだけで、取得できる日射量が40%前後も下がってしまうんです。。

 

 

それは「網戸をつけっぱなしにすること」

 

 

夏にすだれやよしず、ホームセンターで買った布を張って日よけをすると涼しくできますよね!

網戸がついている状態は、その状態に近いと考えるとイメージしやすいと思います。

 

 

網戸の種類(目の粗さや繊維の太さなど)によって日射遮蔽率は変わりますが

35%から43%も日射を遮るというデータがあります。

 

 

夏には日射を遮ることがプラスに働きますが、

(パッシブデザインではそもそも日射が入らない設計をします)

冬にせっかくの日射を遮ってしまうのはもったいないですよね。。

 

 

網戸なんてはずしたことないけど、、という方も多いと思いますが

プラスドライバーがあれば外すのは簡単です。

少しの工夫でより暖かく、省エネに暮らしたい!

という方はぜひお試しください。

 

 

おまけに

・冬の間は網戸がなく窓からの視界もクリアになる。

・紫外線や雨風にさらされる期間が短くなるので、網戸が長持ちする。

というメリットも付いてきますよ!

 

 

南面の網戸を4か所はずして、ついでに窓を拭くと

だいたい1時間くらいの作業でしょうか。

 

 

年末の大掃除までためずに、エアコンの清掃をするついでにいかがでしょうか。

網戸の外し方などお伝えしますので、三宅までお気軽にご質問くださいませ。

 

 

 

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