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工務店とSDGs(エスディージーズ)
住宅建築業界でもいよいよSDGsへの関心が高まってきたようです。
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の評価軸の一つにSDGsの達成度が組みこまれつつあるという話をオンラインセミナーで聞きました。
SDGsについて多少かじったことのある者として、少しお話しすると、
・2015年に国連が策定したもので、地球が抱える諸問題を17のゴールに大別し、2030年までに解決・達成しようという壮大な取り組みです。国連加盟国である日本も批准しています。もう6年が経過しています。あと9年です。(中には2020年をゴールと定めたターゲットもあるくらいです。過ぎちゃいました)
・できることから始める、その発想は間違いです。これまでやってきたから何番のゴールはクリア、それは大間違いです。クリアは2030年に判断することです。むしろ一見自社ではできなそうなターゲット(なんと169に細分化されています)でも、視野を変えてみる。取り組んでいないことを上乗せして始めなくては、とてつもないゴールに近づきません。地球上のみんなが、今まで以上に、ゴールを目指し問題を解決するのです。
・地球(陸・海・大気)のために、人間(老若男女、LGBT、貧困層)のために、動植物(細菌や遺伝子も)のために、街のために…、2030年までへこたれずやり続けましょう。
会話調で言えば、概ねそういうことです。個人でSDGsを意識して今を見直し、新たな取り組みをするくらいなら、それでいいでしょうね。「食べ残しをしない」「フェアトレード商品を買う」、そんな決意もアリ。
これが集団となると「がんばります」ではだめなのです。その集団でゴール、ターゲットを知り、インジケーター(=指標。230ほどあります)を参考に、目標を定め、活動し、定期的に効果測定をして、やり方を変えたり、目標を再設定する。QC活動、PDCAサイクルのようなことをSDGsでも進めていくのです。団体は活動の報告責任を問われます。
・警鐘を鳴らしたいのが、例えばある保育園が、「うちでは働く女性のお子さんを預かっているから”5.ジェンダー平等を実現しよう”と”8.働きがいも経済成長も”は達成できているよね。ホームページにバナーを貼っちゃおう」みたいなこと。これはいけません。過去は置いといて、2030年に向けて開発し続けなくては。SDGsは「持続可能な開発目標」と和訳されています。目標に向け、止めずにずーーっと開発(=進展のほうがしっくりしませんか)するのです。
・でも尻込みする必要はありません。効果が上がらなくてもいい。上がらないならやり方を変える、他者の知恵・力を借りるのです。当の国連でさえ2001~2015のMDGの未達成を反省して、一般からの意見を集めてSDGsを策定したくらいですから。やーめた、はナシ。今のままで、もナシ。未来の子どもたちに地球をつないでいかなくてはなりません。
とは言ったものの、当社のような地域密着型の工務店が17のゴール・169のターゲットを見るとどうしても「何ができそうか」という視点でしか考えられなくなるものです。(もちろん政府でなくてはできないターゲットも多々あります)さあ、豊和住建もSDGsアクション、始めますか。いまさら? CASBEEのために? でもやらなくては!
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To Be Continued.【広報・PR担当:ぴーさん😸】